部屋でもくるり

しとしと降る雨に桜の花びらがだいぶ散っている。全体がピンク色だった木が、何色と表現したらいいのか、花びらが落ちたあとの萼(がく)の赤い色と、まだ残っている花びらのピンクに、開く前の葉っぱの緑が混ざった複雑な色の桜の木が、雨に濡れている。それも風情があっていいなと窓の外を眺めつつ思えたのは、満開の桜をたくさん見て、満足できたからだろう。春になったら着ようと思って買った、春物のワンピースを着て出かけることもできたし、そうでなければ桜が咲いている時に降る雨は、花だけでなく私も一緒に肩を落とすとこだった。でも大丈夫。お花見の時に着たワンピース、部屋で着たらもっと気分も明るくなって、鏡の前でくるくるとまわってみた。


スカートの裾がきれいにまるく開いて、まるで傘みたいだなと思った。

コメント

  1. 開いた傘のように、また咲いた花のように。ダイナミックな生命の花は光の喜びに満ちている

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